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執筆者の写真LOOK BES

心の共鳴

今日はVRChatにおける人との繋がりについて書いてみたいと思います。


SIESTARが動き出す前、私はパブリックワールドにひとりでいることがほとんどでした。

少し遠くで聞こえる誰かの雑談に耳を寄せながら鏡の前で作業をする、それが日課です。


でもやっぱり一人でいると寂しさを感じる事があり、複数人のコミュニティに混じって会話してみたり、イベントに出向いてみたりと能動的にコミュニケーションを取ってみたりもしました。

そこでは特に嫌われるような事もなく、当たり障りの無い人間関係を築くことが出来ていたと思います。

しかし嫌われないからと言って好かれるわけではなく、元々口数の少ない私は、結果的に数は増えたものの、気軽にJOINやリクインを送れるようなフレンドができる事はありませんでした。


なんでみんなはあんなにうまく喋れるんだろう。なんでそんなに仲が良いんだろう。

そんな疑問と孤独を抱えつつ様々なワールドを彷徨い、たどり着いたのがクリエイター広場というワールドでした。

イラストレーターさん、3Dモデラーさん、音楽制作者、そこには様々な方々がいらっしゃいました。同じように何かを作る人達の存在を知った私は、クリエイター広場に入り浸るようになり、3DモデラーのTさんを始めとしたクリエイター達とぽつぽつと会話をするようになります。


そんな中、今まさにSIESTARを一緒に動かしている、えるるっくに出会いました。厳密に言えば既にフレンドになっていたのですが、お互いの事を認識している程度で、えるるっくにしてみれば、私はクリエイター広場でよく見かける人くらいの認識だったと思います。


話を戻しますが、作業中に隣でえるるっくがTさんと指輪の3Dデータの作成について話していたんです。

Tさんには既に私のやりたいことをほんの少しお話していたので、Tさんは真っ先に私の事をえるるっくに紹介してくれました。


突然の事に面食らいつつも、私は流れに任せて自分のやりたいこと、できることを話したのですが、えるるっくは予想外にかなりの興味を示してくれました。VRCを始めてからこんなに誰かに質問をされたのは初めてだったかもしれません。


気づけば私は夢中で自分のことを話していました。

その場ですぐに意気投合し、一緒にジュエリーブランドを立ち上げる話になり、興奮して頭の中にバチバチと電気が流れるような感覚だったのを覚えています。


その時、ああ私は自分を知られるのが怖かったんだ。でも知ってほしかったんだ。と気付いたんです。


怖いけどなるべく自分の事を伝えよう。話してみよう。

そう思ってからは時間はかかったけれど、たくさんの友達ができました。


いつも素敵なギターを聴かせてくれる友達。

不思議な言動でいつも笑わせてくれるけど、実は繊細なところがある友達。

年齢の割にすごく大人びた思考で、的確な判断ができる友達。

落ち込んでいる時に優しい言葉をくれた、周りをよく見ている友達。

とても大事なことを相談してくれた友達。

個人的な心情や生き方についての哲学的な話をする事ができる友達。


そう、私はフレンドではなく、友達が欲しかったんですね。

人間関係において、私にとってはVRと現実の境界はとても曖昧なものなんだと思います。

今でも臆病な私は変わりませんが、こんな自分を知ってくれて好きになってくれる人たちと出会う事ができました。そしてこれからも出会うでしょう。


もし私と同じようにややこしい感情を抱えている人がいたら、何が好きで、どんな事に興味があるか、勇気を持って自分の思っている事や考えを相手に伝えてみてください。そして相手の話に耳を傾けてみてください。


あなたに優しい気持ちがあるなら、このVRChatというとっても素敵な世界では、それがお砂糖であれ、フレンドであれ、必ずあなたを大事にしてくれる人、あなたに興味を持ってくれる、互いの心が共鳴するような仲間と出会うことができると思います。

私はそんな人達にSIESTARを通して何ができるかを考えて、チャレンジし続けようと考えています。


そしてそんな素敵な人たちとの繋がりは、VRさえも飛び越えて現実に影響を及ぼすんです。


SIESTAR彫金師 べす






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